毎日きちんと動いているのに、売上が思うように伸びない。
休みの日にも作業をして、新しいことも学んで、周りから見れば十分に頑張っている。それなのに、手応えだけが追いついてこない。
一方で、周りを見渡すと、自分ほど努力しているようには見えない人が、するすると売上を伸ばしている。順調に見える人ほど、何でもないような顔をしている。
経験も知識も、自分のほうが上のはずなのに、なぜあの人が選ばれるのか。相手の投稿は派手で目立っていて、それが余計に悔しい。そして、「なんで自分はそうじゃないんだろう」という思いが、頑張るほどに強くなっていく。
先にお伝えしておくと、その差は、努力の量ではありません。多くの場合、頑張りが向かっている先に原因があります。
この記事では、事業をされている方が最初に見直したいことを、「頑張り方」の視点からお話しします。
「もっと頑張る」が、一番効かなくなる場面
結果が出ないと、人は自然に量を増やそうとします。発信の回数を増やす、学ぶ講座を増やす、作業時間を延ばす。
量を増やすことは、向きが合っているときにはとても有効です。ただ、向きがずれたまま量だけを増やすと、ずれた方向へ速く進むことになります。疲れは増えるのに成果は変わらず、「これだけやってもだめなのか」と自信だけが削られていきます。
頑張っているのに結果が出ない状態が長く続くとき、その原因は努力の不足ではなく、努力の向きにあることが少なくありません。
向きというのは、今やっていることが、本当に叶えたいことにつながっているかどうか、ということです。
たとえば、「こう見せたほうがいい」「みんなやっているから」「不安だから念のため」といった理由で動いていると、一つひとつの行動は真面目でも、全体として何を目指しているのかが見えにくくなります。
反対に、自分がどんな事業にしたいのか、誰にどう役に立ちたいのかが定まっていると、やることの取捨選択が自然に決まります。同じ時間を使っても、頑張りが一点に集まってくるのです。
答えは「やり方の中」にはない
結果が出ないとき、私たちはまず「やり方」を探しにいきます。新しいノウハウ、人気の手法、成功した人の真似。
けれど、やり方はあくまで手段です。何のために、どこへ向かうのかが決まっていないまま手段を集めても、足りない感覚は埋まりません。むしろ選択肢が増えるほど迷いが深くなり、「何が正しいのかわからない」状態になっていきます。
私がお伝えしている「答えはやり方の中にはない」というのは、このことです。見直すべきは、手段の前にある、自分の頭の中の整理のほうです。
頑張りが報われないときに、よくある二つのパターン
頑張りが報われない方には、いくつかの共通点があります。私がお話を伺ってきた中では、ほとんどが次の二つのどちらかです。
一つ目は、「言われたから」で動き続けているパターンです。
「○○さんに言われてやっています」という言葉は、本当によく聞きます。毎日発信する、この講座を受ける、このツールを入れる。信頼している人からのアドバイスですから、真面目に取り組むのは自然なことです。
ただ、「言われたから」が理由になっていると、その行動が自分の事業のどこにつながっているのか、自分の中で説明できなくなっていきます。自分の軸がまだ言葉になっていないとき、人は外から示された正解に頼るしかありません。軸のないまま受け取った助言には、自分の事業に合っているかを確かめる物差しがないので、効果が出ているのかどうかも判断できないまま続けることになります。
成果が出ないと、「このやり方が合わないのかもしれない」と次の相談先を探します。そこで新しいアドバイスをもらい、前にやっていたことはそのままに、新しい課題が上乗せされます。気づけば、いろいろな人に言われたことの寄せ集めを、すべてひとりで回している状態になり、疲れだけが積み重なっていきます。
二つ目は、あれもこれもやってしまい、肝心なことが抜けているパターンです。
やることが多すぎて、どれも大事に見える。全部に少しずつ手をつけるので、毎日忙しく、頑張っている実感もあります。けれど、本当に向き合うべきことは、後回しのまま残っています。
特に起きやすいのが、本来は立ち止まって考えなければいけない場面で、新しいことを始めてしまうことです。うまくいっていないとき、立ち止まるのは怖いものです。何もしていない自分を認めることになるようで、動いているほうが安心できます。そのため、手応えがないときほど、新しい手法や新しい講座に手が伸びます。
この二つは、形は違っていても、根っこは同じです。頑張りの向きを決める軸が、自分の中にまだないのです。
当てはまる点があっても、責める必要はありません。真面目に取り組んできた人ほど、こうした状態になりやすいからです。
最初に見直すのは、足すことより「手放すこと」
では、何から見直すのか。私は、新しい何かを足す前に、いったん立ち止まって、いま抱えているものを並べてみることをおすすめしています。
今やっていること、気になっていること、やらなければと思っていること。頭の中にあるものを外に出して並べると、「本当にやりたいこと」と「やらなければと思い込んでいること」が混ざっているのがわかります。
そのうえで、一番大事にしたいものに照らして、手放せるものを決めていきます。ここで大切なのは、何でも捨てることではなく、頑張りの向きを一本にそろえることです。向きがそろうと、量を増やさなくても、手応えが変わり始めます。
一人で整理しようとすると、どうしても考えが同じところを回りがちです。対話しながら気づいて、整理して、余計なものを手放していく。この流れを誰かと一緒にたどるだけで、驚くほど進みやすくなります。
動画をやるべきか迷っていた、占い師の方の場合
週末だけ占いをしているN様が、ご相談に来られたことがあります。副業として占いをしていて、お子さんもいらっしゃるため、動けるのは土日だけ。インスタとブログで発信していましたが、当時の月の売上は25,000円ほどで、伸び悩んでいました。
同業の方が動画を始めているのを見て、友人からも「占いは動画と相性がいい」と言われ、自分もやったほうがいいのではないかと考えていました。ただ、顔を出すのは今は難しい。そもそも動画に使える時間があるのか。考えることが次々に出てきて、どう動けばいいのかわからなくなっていました。
私がお伝えしたのは、動画をやるかどうかの答えではありません。一番優先したいことは何なのか、売上なのか、家族との時間なのか。まずそれを決めていただき、そこから、やること、やらないことを一緒に組み立てていきました。
結果として、やっていることは変わりませんでした。これまでのインスタとブログを続けています。変わったのは、「なんのためにやっているのか」が、ご自身の中で明確になったことです。
心の揺らぎがなくなると、発信に自信がつきます。その後、売上は毎月上がっていき、一年後には、月の売上が毎月30万円、コンスタントに立つようになりました。
動画を始めなくても、やることを増やさなくても、向きが定まるだけで、同じ頑張りの手応えが変わる。この方の場合は、そういうことでした。
私がお手伝いするのは、足すことではなく整えることです
頑張っているのに報われない方に足りないのは、努力でも、新しいノウハウでもないと私は考えています。足りないのは、「自分は何のために、どこへ向かって頑張るのか」が言葉になっていることです。
私は思考整理コンサルタントとして、新しいやり方を教えることはしていません。対話しながら、頭の中にあることを一緒に外に出し、本当に大事にしたいことに気づいていただき、整理して、余計なものを手放していく。それによって、頑張りの向きが一本にそろっていきます。
ですから、継続コースはこんな方のためのものです。
誰かに言われたことを積み重ねて、疲れてしまっている方。あれもこれもやっているのに、肝心なことが抜けているように思う方。周りと比べて悔しい思いをしながら、それでも動き続けている方。
何かを足す前に、いったん立ち止まって、自分の軸を言葉にしたい。そう思われる方と、じっくり向き合っていくコースです。事業をしている方に限らず、より良い人生を生きたいと思う方全般に向けています。
継続コースが難しい場合は、目の前の判断を整える単発セッション(90分)もあります。
Continuing Course
繰り返しているパターンがあるなら
同じところで止まる。抜けたと思っても、また戻ってくる。それが何度か続いているとしたら、原因は今の状況ではなく、もっと前にあるかもしれません。
継続コース(5ヶ月)では、その起点となる分岐点まで、一緒に遡っていきます。今すぐでなくても構いません。まずは、どういう時間なのかを見てみてください。
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