起業や副業、あるいは学びを続けている方の中には、講座やコンサル、セッションを受けた経験がある方も多いと思います。お金と時間をかけたのに、思うような結果につながらなかった。そんな経験、ありませんか。
私自身も、会社員時代に何度も同じ思いをしてきました。今回は、なぜ結果が出なかったのか、そして学びを本当に成果につなげるには何が必要なのかを、私の経験と、これまで対話してきた方々の傾向を踏まえてお伝えします。
講座やコンサルを何度受けても、現実が変わらないとき
私は会社員時代、金融系のシステム開発の仕事を19年間続けながら、「いつか起業したい」という思いを抱えていました。その思いから、いくつもの講座やコンサルを受けてきましたが、正直に言うと、その多くで思うような結果は感じられませんでした。
「またダメだった」「せっかくお金を払ったのに」。そのたびに、焦りや失望ばかりが残っていたのを覚えています。そして私は、また次の「良さそうなもの」を探していました。今思えば、あの頃の私は「学ぶこと」よりも、「この人なら何とかしてくれるはず」という気持ちのほうが強かったのだと感じています。
独立して思考整理コンサルタントとして活動する中で、10年以上、延べ1000名を超える方々の思考と向き合ってきました。その中で、私と同じように「学んでいるのに現実が変わらない」というループに入っている方に、数多くお会いしてきました。この記事では、その構造をお伝えします。
なぜ、学びが結果につながらないのか―信頼と依存の違い
講座やコンサルを受けても結果が出ないと感じるとき、多くの方は内容や相性を疑います。「講師が合わなかったのかもしれない」「この講座は自分には向いていなかった」。もちろん、それも一因ではあると私は考えています。ただ、19年間システム開発に携わり、物事を構造として捉える訓練を積んできた立場から見ると、もっと根本にあるのは、受ける側の向き合い方であることが多いという印象を持っています。
特に大きいのが、相手への信頼があるかどうかです。ここでいう信頼は、「この人は良さそうだ」という単なる印象ではありません。「この人と一緒に進む」と決めているか。「言われたことを受け取り、自分も動く」と腹をくくれているか。そこがとても重要だと考えています。
一方で、講座やコンサルを受けるとき、こんな気持ちになることがあります。「せっかくお金を払ったんだから、大丈夫」「相手が何とかしてくれるはず」。一見すると相手を信じているようにも見えますが、これは信頼というより、相手に任せ切る依存に近い状態だと私は捉えています。
依存の状態になると、うまくいかなかったときに気持ちが外へ向きやすくなります。
「先生が悪い」
「この講座は自分に合わなかっただけ」
「次はもっと良い講座を探そう」。
こうして次々と学び先を変えていくと、学んでいるのに現実はあまり変わらない、というループに入りやすくなる場合があります。実際に、学びを重ねているのに結果が出ないという方の多くが、このループに近い状態にあると私は感じています。
成果につながる人と、つながらない人の姿勢の違い
では、成果につながる方は何が違うのでしょうか。私がこれまで対話してきた中で見えてきたのは、受ける前からすでに姿勢が違うという点です。成果が出やすい方は、ただ教えてもらうのではなく、次のような前提で学びに入っている傾向があります。
- この人と一緒にやっていくという意識を持っている
- 言われたことを自分ごととして受け止めている
- 自分も動くと決めている
- 結果を自分でも作ると腹をくくっている
もちろん、なんでも無条件に従うという意味ではありません。合う・合わない、納得できる・できないという判断は当然あって良いものです。ただ、「相手が何とかしてくれる」ではなく「自分も一緒に結果を作る」という姿勢があるかどうかで、学びの質は大きく変わる場合があると私は考えています。
もうひとつ、見落とされやすいのが「隠れ依存」です。たとえば、学ぶ立場でありながら「自分はこの分野をかなり学んでいるから、相手と同等だ」「何度も受けているのだから、特別に扱ってもらって当然だ」という感覚が強くなることがあります。
この状態になると、相手を尊重しているようで、実は相手への信頼が一歩引いたものになっている場合があります。学ぶ、教えるという関係は、どちらが上か下かではないと私は考えていますが、どちらも真剣であることは必要だと感じています。
学びを「分岐点」まで戻す視点
結果が出なかったからといって、自分を責める必要はないと私は考えています。「自分はダメだ」「また失敗した」と結論づける前に、必要なのは振り返りの時間です。
- その学びを、どんな気持ちで受けていたか
- 相手に何を期待していたか
- 自分はどこまで主体的に関わっていたか
- 「一緒に進む」という感覚があったか
結果が出なかった要因は、大きな問題ではなく、ほんの少しの思い込みや受け方の癖にあることが少なくないと私は感じています。ただ、この癖は多くの場合、その講座だけの問題ではなく、もっと以前から繰り返されてきたパターンの一部であることがあります。
私はこれを「分岐点」と呼んでいます。分岐点とは、繰り返されるパターンが生まれた起点のことです。
思考整理では、心の整理、思考の整理、時間の整理、現実の整理という4つのプロセスを通して、この分岐点まで戻っていく作業を行います。単発のセッションでその場の判断を整えることもできますが、繰り返しのパターンそのものに向き合うには、ある程度の時間をかけて伴走する必要があると考えています。
自分に問いたいこと
相手を尊敬し、尊重することは大切です。そのうえで、立場は対等だと私は考えています。「この人なら何とかしてくれる」ではなく、「この人と一緒に進む」と決められるかどうか。この違いが、結果を分ける場合があります。
学びがうまくいかないと感じるとき、内容だけでなく、誰から学ぶか、そしてどういう姿勢で受けているかを見直すことが必要だと私は考えています。
もし今、学んでいることに不安がある、頑張っているのに前に進んでいない気がする、そんな感覚があるなら、一度、学び方そのものを整理してみることをおすすめします。それだけで、見え方が変わることがあります。
ひとりで整理するのが難しいときは、状況を一緒に見直すこともできます。ご自身のパターンの分岐点がどこにあるのか気になる方は、継続コースをご覧ください。まずは話を聞いてみたいという方には、無料相談もご用意しています。
