ブログを書き続けている、SNSも毎日更新している。それなのに集客につながらない。発信を続ければ結果が出ると言われて、その通りにしてきたのに、問い合わせもフォロワーも増えない。そんな状態が続いていませんか。
私のところにも、何年も真面目に発信を続けているのに集客できない、という相談が定期的に届きます。
今回は、この状態がなぜ起きるのか、についてお伝えしたいと思います。
結果は見ているのに、比較はしていない
こうした相談をくださる方には、ある共通点があります。それは、結果を見てはいるけれど、比較はしていない、という状態です。
たとえば、今月は新規のお客様が来なかった、という事実は把握しています。しかしそこで終わってしまう。一年前の同じ時期と比べてどうだったか、という視点がないのです。
新規は来なかったけれど、実は問い合わせは増えている、という場合もあります。それなのに、その問い合わせという結果を評価の対象に入れていない。
「新規が来なかった」という一点だけで、「集客できていない」という結論に至ってしまいます。
ブログのアクセス解析についても同様です。「読者が少ない」という感想は持っている。しかし、どんな検索語句で来てくれたのか、どんな属性の方が来てくれたのか、という分析までは踏み込んでいません。
結果は見ているのに、比較していない。これが、私がこれまでのコンサル現場で、繰り返し見てきたパターンです。
なぜ比較よりノウハウに向かってしまうのか
私はこの状態を、意志の弱さだとは捉えていません。比較という作業は地味で、すぐには気持ちが上がらない行動です。それに対して、新しいノウハウを知ることは、可能性を感じさせてくれます。
「これを知れば変わるかもしれない」という期待は、比較よりもずっと心を動かします。
だから、多くの方が比較よりもノウハウ探しを優先してしまう、というのは自然な流れだと思います。
ただ、私が気になるのは、この動き方が集客の場面だけで起きているとは限らない、という点です。
相談の中でお話を伺っていくと、同じように「新しい情報が出るたびに、それまでのやり方を手放して乗り換える」という動きが、集客以外の場面でも繰り返されている、というケースをこれまで何度も見てきました。
今の自分に本当に必要な情報かどうかを見極めないまま、次々と情報を取り込んでいくと、手法だけが増えて、判断の軸が育たない、というのが私の見立てです。
もしこの動き方に心当たりがあるなら、それは集客の技術の問題というより、情報との向き合い方そのものの癖である可能性があります。
どこから整理していくか
まず、新しいノウハウを探す前に、今持っているデータを見返すところから始めることをおすすめします。
ブログであれば、半年から一年分のアクセス解析を、月ごとに並べてみる。SNSであれば、フォロワー数だけでなく、どの投稿にどんな反応があったかを、時系列で振り返ってみます。
ここで大切なのは、「良かった・悪かった」という感覚的な判断ではなく、「一年前と比べて何が変わったか」という事実の比較です。
次に、結果の種類を分けて見ることです。新規のお問い合わせ、既存のお客様からの反応、イベントへの参加、これらは別々の指標です。
新規が来なかったからといって、全体が停滞しているとは限りません。むしろ問い合わせという形で反応があったなら、それは発信が届いている証拠でもあります。
この「届いている部分」を見落とさずに拾い上げる作業が、次の一手を考える土台になります。
ここで、一年前の今月と、今月とでは、何が同じで、何が違うか、自分に問うてみてください。新規は来なかったとしても、問い合わせやイベントへの参加など、別の形で反応があったのではないでしょうか。
そして、今探しているノウハウは、本当に今の自分に必要な情報でしょうか。それとも、比較という地味な作業を避けるために、手を伸ばしているものではないでしょうか。
この「飛びつく」動き方は、集客以外の場面でも、心当たりがないでしょうか。
ただ、ここで整理できるのは、あくまで「今回の集客」という一つの場面です。
本質的な問いは、「なぜ自分は、比較よりもノウハウ探しに向かってしまうのか」という部分にあります。
この癖の根っこ、つまり同じパターンが繰り返される起点まで辿らない限り、集客の場面が整理できても、別の場面で同じことが繰り返される可能性が高いと私は考えています。
この起点は、私が分岐点と呼んでいるもので、ここまで戻ると、集客の場面に限らず、同じ壁が現れにくくなる、という変化につながっていく場合があります。
分岐点までは、一度の対話では届きにくく、継続的な対話の中で少しずつ辿っていく領域です。
今の状態に合わせて、整理の仕方を選ぶ
何年も発信を続けているのに集客できない、という状態は、努力が足りないからではなく、比較という視点が抜け落ちたまま走り続けている、という場合が多いと私は考えています。
そしてこの記事で書いてきたように、この抜け落ちは、集客の場面だけで起きているとは限りません。
目の前のデータを整理するだけであれば、単発でも一時的な効果は出ると思います。ただ、同じことが半年後、一年後にまた繰り返される可能性があるなら、今回だけを整理して終わらせるのではなく、この癖が生まれている根っこまで戻っておく方が、長い目で見て遠回りにならないと私は考えています。
もし、この「飛びつく」動き方に心当たりがあり、集客以外の場面でも同じパターンを感じているなら、その根っこを辿るには継続コースという選択肢があります。
ご自身にとって継続コースが必要かどうかを判断したい場合は、まず無料相談で、今の状況をお話しください。
