少し春ある 心地こそすれ:清景書道教室 レポ
少し前の話になりますが、1月に清景書道教室を主宰されている、佐藤清景先生のお稽古に伺いました。
初春の書:枕草子「少し春ある 心地こそすれ」
この日は初春ということもあり、枕草子の一節から「少し春ある 心地こそすれ」を選びました。清景書道教室の魅力は、自分の書きたいものを自由に書けること。最初は戸惑いましたが、今は様々な題材に挑戦しています。
書道を通じて変化する「意識」- 上手い下手ではない大切なこと
行けるタイミングでのお稽古ですが、自分の字が少しずつ変化しているのを感じています。以前は字の「上手い」「下手」ばかりを意識して焦っていましたが、今はそうではない部分に気づき始めています。
お手本をよく見て、先生の字と自分の字のどこが違うのか。どうすればお手本に近づけるのか。そう考えながら書くことで、不思議と自分自身に集中できるようになりました。同時に、お手本そのものにも深く集中できるようになります。
「見る」ことの変化
これまでは、自分の中でこの字は「こういう字」と決めつけてしまい、目の前のお手本を無意識に無視して、自分のイメージだけで書いていました。それは、見ているようで「見ていない」状態だったのだと気づきました。
お稽古の合間の癒しと教室の雰囲気



お稽古の合間には、お庭にやってくる可愛らしいメジロに心が癒されます。教室全体の雰囲気もとても好きです。和気藹々としていながらも、無駄なざわつきがなく、各々が書に集中している静かで心地よい空気感が流れています。
今回は、自分の名前も先生にお願いして書いていただきました。改めて自分の名前と向き合うのは、とても難しいけれど貴重な経験です。

佐藤清景先生 個展のご案内 – 恵比寿 弘重ギャラリーにて開催
そして、清景先生は、恵比寿の弘重ギャラリー(4/23(火)~4/28(日) @恵比寿) にて、展示会を開催されます。
色鮮やかな色墨で彩られたレインボー般若心経や、珍しい右回りの般若心経は、見ていると心が安らぎます。ぜひこの機会に、清景先生の創り出す特別な空間を訪れてみてください