昨日の「父の日」:経営者の父との電話
昨日は父の日でした。会社経営を営む父に、コロナ禍の非常事態宣言下での状況を気遣い電話をしました。
父の一言「何も影響あらへん」に驚愕
状況を尋ねると、父はあっけらかんと「何も影響あらへん」と言いました。そんなはずはないと思った私は、思わず「えっ!?」と聞き返しました。
状況を尋ねると、父はあっけらかんと「何も影響あらへん」と言いました。そんなはずはないと思った私は、思わず「えっ!?」と聞き返しました。
父の「影響がない」の真意:顧客目線の考え方
父の言葉を分析すると、父にとっての「影響がある」とは、お客様に商品が「届かないこと」を指していました。
当時、部品の輸入元である中国からの輸出はストップし、作ったとしても相手先も輸入禁止措置を取っていました。つまり、父の都合ではなく、物理的に届けられない状況でした。
全面的なストップにより、仮に届けられたとしてもその先には進みません。だからこそ、父は「影響はない」と表現したのでしょう。この「お客様視点」の捉え方に、私は深く驚きました。
コロナ禍でも愚痴一つ言わない父の姿勢
話している間、父からコロナに関する愚痴は一切ありませんでした。「考えても仕方がない。自分一人の力でどうにもできないなら、目の前の状況を受け入れて、できることをする。できないものは、仕方がない。文句を言ってもしょうがない」と、スパッと気持ちを切り替えている様子でした。
「今できることをする」
この割り切った考え方は、昔から父が持っていたものでした。
一見して冷たく感じる方もいます。ですが、「今できることをする」という考え方は、他人のせいにせず、目の前の現実をしっかりと見て行動することに繋がります。
全てにおいて自分で責任を取る。という姿勢を、私自身が個人事業主という立場になって改めて気付かされたのでした。父の考え方は極端かもしれませんが、その根底にある視点は非常に大切だと感じました
まだまだ、父は、私を驚かせてくれるでしょう。父の言葉や行動から学び続けていきたいと思います。