無意識のうちに、自分の気持ちを置き去りにしてしまう。
本当は違うと感じているのに、それをなかったことにして日常を続けてしまう。
そんな状態に、いつの間にか慣れてしまっていないでしょうか。
この記事では「息を吸うように嘘をつく」という状態を手がかりに、自分を大切にするとはどういうことなのかを、思考の側から整理していきます。
息を吸うように、嘘をつく?
息を吸うように嘘をつく」という言葉があります。
ポイントは「息を吐く」ではなく「息を吸う」ように、という部分です。
息を吐くのは意識的な行為です。でも吸うことは、考えなくても続いている。
嘘も多くの場合、「ついている自覚」よりも先に、習慣として始まっています。
悪意のある嘘ではありません。気づかないうちに身についた、ごく自然な反応です。
それは、自分自身への嘘
ここで言う嘘は、誰かを騙すためのものではありません。むしろ自分自身に向けられた嘘に近いものです。
たとえば、楽しくないのに「楽しい」と言う。共感していないのに、わかったふりをする。本当は違うと思っているのに、口をつぐむ。
こうした行動は感情の弱さから生まれるものではありません。環境に適応するために身についた、思考の反応です。
思考と自己認識のズレ
「周りに合わせなければいけない」「目立たないようにしなければ」「わかっているふりをしなければ」
そうして作られた振る舞いは、いつの間にか「自分自身」だと思い込まれていきます。周囲と調和しているように見える一方で、本来の感覚は少しずつ置き去りにされていく。
このとき起きているのは、思考と自己認識のズレです。
これは弱さではありません。生き延びるために身についた、自然な思考の癖です。
違和感が生まれる思考の状態
その結果、心や体に説明しづらい違和感が生まれます。
好き嫌いがわからなくなる。感動しているはずなのに、どこか遠い。「自分が何を望んでいるのか」が見えなくなる。
大切なのは、その違和感を無視しないことです。
違和感は感情ではありません。思考が、現実や自分自身と噛み合っていないサインです。
「うん」「楽しい」と言った瞬間に「それは本当だろうか」と、一度自分と向き合ってみてください。もし理由が言葉にならないなら、それは感情が麻痺しているのではなく、自分の思考に気づきにくくなっている状態かもしれません。
本当の自分を見つけるために
自分の気持ちを理解できるのは、最終的には自分自身だけです。誰かに指摘されても、気づくかどうかは自分次第。
だからこそ、自分のことを理解することを途中で諦めないでください。誤魔化すことに慣れないでください。
大切なのは誰かに見つけてもらうことではなく、自分自身で、自分の立ち位置を取り戻すことです。
私が行っていること
無意識に続けてきた思考の癖は、自分一人では見えにくいものです。
私がやっているのは「嘘をやめさせる」ことではありません。
なぜ、その考え方が必要だったのか。どこから、ズレ始めたのか。そこを一緒に整理していきます。
思考が整うと、自分の感覚と現実が少しずつ重なり始めます。それが自分を大切にする、ということの正体だと考えています。
「少し立ち止まって見直したい」と感じた方は、単発セッションをご検討ください。一緒に整理していきましょう。
